世の中や社会に選ばれるために必要なこと
2016年の最後に、ひとりごとのようなエントリー。
KPI至上主義の是非、みたいな話は昔からよくありますが、特に2016年末のタイミングで様々なところで議論することが多いです。
先日もsanasn日比谷さん、freee木本さん、フロムスクラッチ三浦さんと一緒にセッションをさせていただいたのですが、会場や交流会でいただいたご質問でも、マーケティングのミッション・ビジョンや大義、倫理とKPIをどうバランスさせていくか?といった類のお話に悩まれている方が多かった印象です。
2016年、ウェブサービスやマーケティングの世界は暗い話が多かったと思っています。不正問題や不正操作、キュレーション問題など、ブラックなものは世の中から弾かれましたし、またグレーとして扱われていたものが明らかにブラックになった一年ではなかったでしょうか。
そういった中で、あらゆる企業・事業が、社内ではなく、社外・社会・世の中をみた「透明性」や「倫理観」を強く求められると思います。しばらく世の中からシビアにみられる時期がつづきます。世の中の共感を得られないミッションやビジョン、またその実の伴わない会社やサービスは、社会はもちろんのこと、社内からも人が離れていくタイミングでしょう。今まで誤魔化し、誤魔化されていたことが通用しない時代。それはつまり価値のあることを正しいやり方で、公明正大にやり通している企業、組織、事業が選ばれる時代になっていくということ。
そんな節目になった2016年。改めて商売の原理原則に基づき、強いミッション・ビジョン、そしてそれを、共感を得られるステートメントに落としていくこともマーケティングの役割ではなかろうかと感じています。
マーケティングのミッションが「製品・サービスを世の中に広めていくこと」であるならば、それも大きな役割だと確信しています。