マーケターはどうやって自らの経験とスキルを磨くのか?(スライド公開)
結局、どうやってスキルと経験を得たのか?
前回、ビジネスフェーズにおけるマーケターの仕事と未来に求められるであろうマーケターの仕事についてブログを書いたところ、様々な反響をいただきました。
その中で最も多かった反響が、"どうやってそのスキルと経験を得られたのか?"というものでしたので、改めて整理をしたいと思います。
スタートアップに飛び込んだから経験できたのではないか?
これはとても多い質問でしたが、答えは、"Yes" です。
ただし、スタートアップフェーズ以外でも経験する方法は存在します。 事実、自分自身スタートアップフェーズを抜けだした現在も様々な経験をさせてもらっています。実体験からも具体的には3つほどのやり方がありましたが、それぞれにメリット・デメリットもあったので整理をしてみたいと思います。
要は、スタートアップや新規事業じゃなくても、経験を積む方法はいくらでもあるということです。事実、僕自身がすでに数百名規模の会社になった今でも、”組織や役割の間に落ちている、だけど必要なマーケティング業務”を、既存事業において挙手、起案することで、スキルを増やすことが出来ています。
学習には大きな投資が必要。なぜならば…
マーケターとしての経験を積む方法をまとめましたが、次に多かった質問が、具体的な学習方法について。結論から先に言うと、残念ながら僕自身の学習においては今のところ近道は見つかっていません。
何一つ目新しさもなくお恥ずかしい限りなのですが、まとめると上記のような形になります。正直どれもそれなりのコスト(時間・金)が発生しているし、睡眠時間の短縮や遊びの誘惑に負けない心の強さも試されています。嗚呼、もっと心が強ければ、もう少しくらいは成長出来ているはず。。。
何が正しいのかは、自分がどういうマーケターになりたいか次第
ここまで自分の経験だけで色々と並べてきましたが、僕のやり方の正誤や学習量の多少の話をしたいわけではありません。なぜならば、これらの経験や学習においてのHowは、結局のところ"自分がどういったマーケターになりたいのか?" という自分のビジョンによってガラリと変わってくるためです。
もしかすると何か特定のスキルや経験に強みをもったスペシャリストになりたい方にとっては、僕のようなある種、中途半端に色々かじるようなやり方は合わないかもしれません。
私自身は、"Full Stack Marketer" というキーワードが最もしっくり来ていて、これをとことん突き詰めたいと思っています。少しでも参考になればという気持ちですが、これらの話をまとめたSlideshareを共有させていただきます。
マーケターのしごとについてお話させていただきました。(スライド公開)
リクルートジョブズさん主催のインハウスマーケティング交流会に呼んでいただき、 ここのところずっと考えている"マーケターのしごと"について話をしました。
過去にもマーケティング関連のイベントでお話をさせていただく機会もありましたが 今回は "マーケターのしごと" という極めて抽象度の高いテーマでしたので、反響がたのしみ半分、不安半分という感じでした。
結果的には、マーケターの方々に有り難いお言葉もいただきましたが、十分に議論や考察の余地のあるテーマだと再認識しました。
私自身、たかだか30歳そこそこで修行中の身でありながら、マーケティングを語るなんぞ甚だ恐縮ではありましたが、この世界に入った以上は、自身の経験やキャリアの未熟さを放棄し、自らの経験や学習によって得たものを発信しつづけていきたい。
そうすることが、業界の発展や人材の育成を促進し、そして最終的にはマーケターの最大のミッションである顧客の満足の最大化につながっていくということを信じて。
マーケターのしごとってなんだろう
マーケターのしごとってなんだろう?
新規事業の立ち上げをやりながら、そんなことを考えてます。
売れる仕組みづくり、新規市場・新規顧客の開拓、売上を上げるための活動すべて
etc....
MBAでつかわれる教科書を見ても、Webで調べてもだいたいこんなことが書かれている。どれも正しいんだろうけど、僕が考えるマーケターの仕事はもっと泥臭くて、計り知れないほどの改善を積み上げていくような仕事だ。
立ち上げにジョインして3ヶ月。具体的にやってきたことはこんなこと。
- ミッションとビジョンの設定
- ターゲットユーザーの特定
- インサイトの深掘り
- ターゲットペルソナへのインタビュー
- カスタマーサポートの荷電業務や問い合わせメールチェック
- 自らがユーザーとなり、負の体験を洗い出す作業
Webサービスって、ついついマーケティングの施策レベルの話になりがちで、それってKPIは伸びるんだけど、サービスとしての成長がついてこないケースが起こりがち、と思っています。
いまの時代、ユーザーはサービスやメッセージの嘘にすぐに気づき、離れ、その評判を世の中に発信する。サービスは、顧客と世の中に愛されなくてはならない時代。
僕が思うこの時代のマーケターの最大の仕事は、ユーザーのことを最も深く理解し、語れるようになり、更にそれを組織のものに昇華することなんじゃないかなぁ。