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たぶん、こうなる

事業づくり、サービスづくり、マーケティング、クリエイティブディレクションなどなど

新年のごあいさつと2017年のテーマ

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 新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2016年は終始本当に多くの方々から学びや気づきをいただいた1年でした。改めてお世話になった皆様に心から感謝申し上げます。

 

成長のための3つの基本動作

 2017年をさらに充実した一年にすべく、心と体を常に世の中に向け邁進していきたい。去年の成長と充実をもたらしてくれた3つを基本動作とし、学びと実行を繰り返していきたいと思います。

  1. 社内で日々修行に励みつつ、積極的に社会・社外に出ていく(道場めぐり)
  2. 世の中の先輩方に領域を超えて教えを請い、学ぶ
  3. 時間とお金を積極的に投資し、社会・社外・趣味から学ぶ

サービスと組織を成長させるためのテーマ

 自サービス・自組織においては2017年は、大いに力を試される1年になりますし、率直にかなりハードなチャレンジが求められる1年になると想像しています。

 まさしく腕の見せ所となりますが、世の中・社会に選ばれるサービスになるためにも、これら3つをテーマにサービスと組織の強い礎を築きたいと思います。

 徹底的に世の中の課題解決に向いたクリエイティブ・ディレクション。それらを世の中や顧客に伝播させるために最先端のマーケティング・テクノロジーを執念と泥臭さをもって使い倒す。これらを強いビジョンと実行力を持って成し遂げ、サービスと個人の成長が連動する組織づくりが私がコミットしたいテーマです。

 大きなテーマであることは理解していますが2017年の1年をかけてチャレンジするに相応しいテーマだと思っていますし、引き続き多くの方々に教えを請いながらも、自らが切り拓く気持ちで臨んでいきます。

 みなさま、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

世の中や社会に選ばれるために必要なこと

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 2016年の最後に、ひとりごとのようなエントリー。

 KPI至上主義の是非、みたいな話は昔からよくありますが、特に2016年末のタイミングで様々なところで議論することが多いです。

 先日もsanasn日比谷さん、freee木本さん、フロムスクラッチ三浦さんと一緒にセッションをさせていただいたのですが、会場や交流会でいただいたご質問でも、マーケティングのミッション・ビジョンや大義、倫理とKPIをどうバランスさせていくか?といった類のお話に悩まれている方が多かった印象です。

 

 2016年、ウェブサービスマーケティングの世界は暗い話が多かったと思っています。不正問題や不正操作、キュレーション問題など、ブラックなものは世の中から弾かれましたし、またグレーとして扱われていたものが明らかにブラックになった一年ではなかったでしょうか。

 そういった中で、あらゆる企業・事業が、社内ではなく、社外・社会・世の中をみた「透明性」や「倫理観」を強く求められると思います。しばらく世の中からシビアにみられる時期がつづきます。世の中の共感を得られないミッションやビジョン、またその実の伴わない会社やサービスは、社会はもちろんのこと、社内からも人が離れていくタイミングでしょう。今まで誤魔化し、誤魔化されていたことが通用しない時代。それはつまり価値のあることを正しいやり方で、公明正大にやり通している企業、組織、事業が選ばれる時代になっていくということ。 

 そんな節目になった2016年。改めて商売の原理原則に基づき、強いミッション・ビジョン、そしてそれを、共感を得られるステートメントに落としていくこともマーケティングの役割ではなかろうかと感じています。

 マーケティングのミッションが「製品・サービスを世の中に広めていくこと」であるならば、それも大きな役割だと確信しています。

遊びから学ぶことは多い

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 マーケティングとはまったくことなりますが、先日プライベートで約3年ぶりの写真展を開催しました。初めての個展で準備はなかなかハードではありましたし、当初は右脳と左脳を行ったり来たりする作業で心身ともに難しいこともありましたが、このプロジェクトを通じて、たくさんの発見と能力開発ができたと思っています。

 せっかくなのでこの写真展を通じた自らの発見や気づきをまとめたいと思います。

 

ハンズオンでやるのはたのしい

 コンセプト、ステートメント、タイトルといったコンセプトワークから、自らイラストレーターを活用してDM、zineをつくりあげる工程や会場選び、音楽のチョイスなど写真展に関わる準備すべてがたのしくて仕方がなかったです。

 普段の仕事でもワイヤーやラフを描く仕事は大好きなのですが(最近はあんまりできていない…)、今回はディティールまで自分の手で落とし込み、さらには紙の品質まで自らチョイスするというアナログかつオールハンズオンの仕事はとても刺激的でした。

 とにかくハードだったことは間違いありませんが、すべての工程を自ら考え、コントロールすることで、写真展のテーマである『LIGHT AND BRIGHT』を頭からつま先まで高い統一感で体現できたと感じています。

 

相談や議論を通じてクオリティをあげることができた

 今回は今までと異なり、写真展の開始前から展示終了まで友人である香川賢志に終始相談をしながら進めました。過去の自分であれば、相談などせず、自分の思いだけで進めていたと思うのですが、あえて第三者的な立場で意見をしてくれる人間に相談をしながら進めました。相談の背景には、自分でできることは限られており、仲間とやることにより、良いものができるという仕事での学びがあったためです。

 結果として準備の段階で意見がぶつかることも何度かありましたが、最終的には、相談や議論の過程で、そもそも自らの思考がグッと深まること、また助言により、写真と展示方法におけるクオリティをあげることができた点がいくつもありました。

 

遊びから学ぶことは多い

 写真展という一見、仕事とは全く無関係にみえることからも、十分仕事に活かせる能力開発ができると確信しました。もちろんその逆も然りです。

 今回の写真展のコンセプトワークにはクリエイティブディレクションフレームワークを取り入れたりしていますし、ギャラリーの場と雰囲気づくりやDMやzineを自らつくりきったことは今後の自分の経験にも確実に活きてくると思っています。もちろん仕事を通じた能力開発がベースにはなりますが、プライベートのプロジェクトや遊びを通じて、「なりたいものに近づく」ための確信犯的な学びや能力開発だっていくらでもできるということを学びました。

 思えばこの1年、宣伝会議のクリエイティブディレクション講座やこの写真展、またその他のプロジェクトなど社外と社内のいったりきたりによって、多くの発見や気づきを得られました。自らを新鮮な状態にしておけたことが、この1年の充実だったと思います。

 もう2016年も終わりになりますが、来年も早々に新しい出会いが待っていることを思うとたのしみで仕方がありません。

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 Photo by 香川賢志

 

アドテック関西2016を終えて

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 アドテック関西2016の2日間が終わりました。東京に帰ってきましたが、あっという間の2日間でした。
 
 あまりにも多くの発見と気づきにあふれたアドテックでした。
その場にある高い熱量と触れたからこそ導き出せる新たなる発見、確信。
 
 一緒にスピーカーをさせていただいたレオさんがおっしゃっていましたが、
モデレータ、スピーカーがチームを組み、セッションプランニングをし、本番を迎える。そしてまた自分たちの居場所に戻ってところにドラマがある、と
 
 セッションではあえて思いっきり広告主とインハウスの目線に寄せて話をしましたが、セッションさせていただいた菅さん、レオさん、奥野さんのお話を伺いながら自組織においても、新しい役割や組織の形における広がりが生まれました。
  テーマからも広告会社の方々が多いセッション後ではありましたが、良いフィードバックやご意見もいただき、とても素晴らしい機会となりました。
 
 同時にこういった刺激を自分自身に与え続けるためにも、アドテックにはで続けなければならないと痛感しています。
 
 ありがたいことに先にもいくつかスピーカーやインタビューなどが続きますが、
世の中や社会から興味を持ってもらうためには、強いビジョンと毎日の積み上げの先にある新しく斬新な成果でしかありません。
 改めて会社と事業の仲間とともに強いマーケティング集団を目指し、精進していきたいと思います。
 
 また今回のアドテックテーマでもある役割や機能についての自分なりの現在の答えや見解はこの数カ月の学びと発見を元に、別途まとめたいと思います。
 

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アドテック関西2016 〜テックよりも、ココロのはなし〜

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 初のアドテック関西。

ありがたいことに今回はスピーカーとして呼んでいただきましたが、それはさておき、我々ベンチャー宜しく、とにかく学び、実践するために大阪に来ていますため、初期衝動的かつ新鮮な所感をまとめておきたいと思います。

 

参加したセッションはこちら

[Keynote – 1] クリエイターが変える、広告の未来像

[A-1] 新テクノロジーが生み出す マーケティングの変革

[A-2] ファンを増やし、愛され続けるコンテンツ制作の鍵

[B-3] クリエイティブを次のステージに引き上げるデータの潜在能力

 

テックのはなしよりも、ココロのはなし

 本当であればじっくりひとつひとつのセッションを噛み砕きたいですし、Evernoteを丸出しにしたほうが早いのではとも思うのですが、1日目を終えた所感はコレです。

 最初のキーノートで木村健太郎さんも「テクノロジーに感情エネルギーをインストールする」という表現をされていましたが、テックがものすごく先を行っているようだし、様々なデータやテクノロジーのおかげで、精緻なターゲティングができるようになったけれど、それで人を動かしきれるんだっけ?

 またクリエイティブやマーケティングに携わる身として、人間の本当のココロに近づいて触れないと人間はついてこないよね?といった類の投げかけがなされたと個人的には感じています。

 

マーケターはテクノロジーを使いこなせているのだろうか?

 そのあとのセッションでも、アイレップ紺野さんやSupership小林さんがおっしゃっていたことはテクノロジーが進んで、機能的にも出来ることが増えた。でも果たして世の中やユーザーの目線でシナリオを描きコミュニケーションが出来ているのだろうか?

 もっというと、テクノロジーが発達すればするほど、見込み客にリーチしやすくなるし、コンバージョンだってうまれやすくなるかもしれないけど、「気持ち悪いことしちゃってない?」と言われていると私自身は捉えています。プロフィールやデータだけだと、コンバージョンは動かせても、ココロは動かせないよね、と。

 

出来ることが増えているけど、やっちゃいけないことも増えている

 テクノロジーの進化によっていろんなことが出来るようになったからこそ、ココロやモラルが問われているんだと解釈しています。

 (アドやマーケティングの)世の中的には様々なことが起こった2016年ですが別にそれは、偶然でもなく、溜まりに溜まった様々な反動があってのこのタイミングなんだろうと。なぜならば、昔からリターゲはもちろん、プロファイルのターゲティングにおける気持ち悪さだってずっと言われていましたし、SEOだって、コンテンツだってそう。むしろ、そういったこと自体がどうこうというより、テックや機能、手法ではなくて、もっと世の中と顧客に認められるというマインドをマーケターが大前提として持ちながらシナリオを描き、推進する時期なんだと感じています。

 

マーケターの腕の見せどころなんだろう

 だからこそ、腕の見せどころなんだろうなぁと。

マーケターたるもの、売上はもちろんつくりますが、そのためにも世の中や人間をみて、共感とそこからもたらされるブランドへの愛情をどうつくるのか。

 売る、買わせる、登録させる、という言葉から、欲しくなる、使いたくなる、手元に置いておきたくなる、薦めたくなる、といった文脈への転換と、また同時に長い時間をかけて愛されるサービスに育てるという心構え(覚悟)の大切さなのではないかと。

 そういう意味では、トップマーケターがテックよりも(もちろんテックの話はしていますし、テックを使うための文脈で話してくれています)ココロの話を投げかけてくれたアドテック関西は私個人としても、すごく気持ちのよいスタートとなりました。

 一方で、そのココロやモラルに基づく、やっていいと悪いの一線を、誰がどうやって引くのか?という大きな課題感も生まれています。ぐるぐるしている。

 

 そんなことを徒然なるままに書いていますが、今日は自分の本番なので思い切って楽しんできたいと思います。これまたとても強い課題感や思いを持っている分野についてのセッションです。またたくさんの方々にお会いできることを楽しみにしております。

[B-5] 今、広告会社にはこんな人材が必要だ! 役割変化の中で求められるスキルセット | ad:tech 関西 2016 official Web site

 

それでも僕は広告運用者としてのファーストキャリアを選ぶ

スキル キャリア マーケティング

 本当に色々なことが言われていますし、デジタルマーケティング業界をリードし、その変化を見続けているベムさんもブログでこんなことを書かれていました。

良質な受け皿が不足する? - 業界人間ベム

 

 私自身、2008年にこのデジタルマーケティングの業界に入り、約8年間ずっとマーケティングを軸に仕事に従事してきていますが、キャリアのファーストチョイスが広告会社であり、何よりも広告運用という領域でスタートできたことは、本当に素晴らしいタイミングと選択だったと思っています。

 確かに心身ともにものすごいハードな働き方を求められましたし、配属後3日で「これは人間のやる仕事ではない・・・」と感じたこともありました。(8年経った今、それらの仕事はテクノロジーへの置き換えが進んでいます。)

 ただこんなにもエキサイティングな領域の仕事に、優秀な人材が集まらなくなるようなことは本当に避けたいし、同時に広告会社出身の自分がマーケターとして活躍することで、業界を健全な形で前進させていきたいと生意気ながら思っています。

 

 今は広告会社から事業会社へと立場を変えましたが、自分が広告会社で学んだことが、今の私のキャリアの基盤になっていますし、デジタルマーケティングに留まらず非常に拡張性の高いスキルだと信じています。せっかくなのでこのタイミングで自分が広告会社で学んだことをまとめたいと思いますが、大きくこれらのスキル・経験を身につけられました。

  1. 因数分解で考える力
  2. プロジェクトマネージメント力
  3. 情報のキャッチアップ力

 

1、因数分解で考える力

 デジタルマーケティングや運用型広告は極めてロジカルな仕事です。売上やコンバージョンの最大化のためのKPIがすべてデータで明らかになります。これほど因果が分かりやすい仕事はない。

 常に売上やコンバージョン最大化のためのKPIを逆算してソリューションを考えますし、問題の因数分解が思考のクセになっています。特にマーケティング領域においてもデジタル広告の運用者ほどマクロからミクロまでのデータを見ている人種はいないのではないでしょうか。

 しかもそのデータをターゲットやクリエイティブ、時間帯や地域などの単位でチェックし、毎日のように改善に向かって獲得しつづけています。

 このデータに基づいて因数分解PDCAし続けるスキルと経験は事業会社側でプロジェクトを推進する立場になっても、強く生かされています。

 

2、プロジェクトマネージメント力

 とにかくステークホルダーとタスクが多い仕事でした。

クライアントサイドでは、マーケティング担当者、システム担当者、社内も営業、オペレーター、クリエイティブ、時に社外パートナーと本当に多くのステークホルダーを巻き込みながら、プロジェクトやキャンペーンの成功に向かって全力疾走する仕事です。

 大きなプロジェクトの中心にいるのは常に広告運用者であり、ある意味最前線のプレイヤーでありつつも、全体を設計し、ハンドリングする役割を求められていたと思います。

 そして莫大なタスクを正確かつスピーディに仕留めていくために、プロジェクト全体をどうやってマネージメントしていくか?誰のどのリソースを活用するのか?クライアントとのコミュニケーションや調整力など求められるスキル・役割が多かったことは間違いありませんが、言わずもがなこの経験も事業会社に入ってからとても活かされています。

 

3、情報のキャッチアップ力

 実はこれがもっとも重要なのではないかと思っているのですが、デジタルマーケティングの効率は、「知っているか、知らないか」で大きくパフォーマンスに差が出ます。そしてその重要な情報は国内よりも海外にある。いかに海外メディアに触れて、USで起こっている最新事例をキャッチアップできているか?また新しいソリューションを積極的に試せる関係構築が築けているかが、極めて重要だと認識しています。

 幸いなことに前職では錚々たる企業のマーケターの方と対峙する機会に恵まれたのですが、自分自身はマーケティングの経験はもとより、社会人経験の浅い新卒でしかないという事実。こういった状態でクライアントの信頼を勝ち取るのはそう簡単なことではありません。圧倒的なパフォーマンスで信頼を勝ち取ることと同時に、いかに知識レベルでクライアントの数歩先をいくか?ということは強く意識していました。

 また情報のキャッチアップみたいなものは、ある意味トレーニングで磨かれるものだと思っていますし、長年アップデートをし続けていると鼻が利いてきて、嗅覚が鋭くなっていく感覚があります。そして、その積み上げやトレーニングが社会人、マーケターとしての今の自分を確実に形成していて、情報収集力や選定力は自分の強みであると思っています。

 

おもしろくなるのはこれから

 繰り返しになりますが2008年という時代で、さらに業界のトップカンパニーでキャリアをスタートできたことは幸運だったと思っています。ただこの業界はむしろこれからが本当におもしろくなっていくし、まだまだ大きな変化が起こっていくと確信しています。色々な事件がありましたが、そのこと自体について何かをメッセージするというより、もっとピュアに自分自身が広告会社で経験できたことを書いてみました。この仕事で得られたスキルや経験に感謝し、さらにその偉大さや大きさを感じている人たちは私以外にも、多いのではないかと思っています。また仮にキャリアをやり直すとしても、間違いなくデジタルマーケティングの領域、それも運用者としてのキャリアを選びます。

 

 今回は広告運用者としてのキャリアと得られたスキルを書いてみましたが、次回はもっとマクロな視点でマーケターとして必要なスキルセットや事業会社側で得られるスキルや経験について書くつもりです。私自身はマーケティングのやりがいは事業会社にこそあると思っています。この壮大なテーマは今の私にとって最大の関心事であり、多くの方々とも議論をさせていただきながら、磨いている最中です。先日もATARA杉原さん、岡田さん、BICP菅さんともディスカッションさせていただきましたが、自分なりにその姿かたちが見えてきました。

 今週末に開催されるアドテック関西でも役割とスキルセットについてセッションさせていただきますが、そこでも新たな発見や気づきに出会えると思っています。

 この業界のこれからの未来を考えると、本当にワクワクすることばかりです。

[B-5] 今、広告会社にはこんな人材が必要だ! 役割変化の中で求められるスキルセット | ad:tech 関西 2016 official Web site

 

 

クリエイティブディレクターから学んだ大切なこと

www.sendenkaigi.com

 約6ヶ月間通った宣伝会議のクリエイティブディレクション講座が終わった。

自分にとって得るものがとても多い講座だったので備忘的に残しておこうと思う。検討されている方にとって少しでも参考になれば幸いです。

(PR記事ではございません笑)

どうして通おうと思ったのか?

 今まで自分が身につけてきたスキルや経験(主にデジタルマーケティングプロモーションの領域)だけでは、事業や自分が抱えている課題を解決できないと感じたから。もっというと、事業戦略やマーケティングは当然必要なんだけれど、自分たちの事業・サービスが、世の中の誰の、なにを解決するのか?というお題に向き合う力(Whyをどう創るか?)と、それをコミュニケーションに落としこむ上での力不足を感じていたからです。自分たちの事業の意義を強く信じているが故に、自分が全うすべき役割を果たし切れていない。そんなもどかしさがありました。

 そんな課題感にぶち当たっていた時期に、ちょうど古川裕也さんの「すべての仕事はクリエイティブディレクションである」も読んで、クリエイティブディレクターというある種掴みどころのない仕事が、自分のひとつの目指すべき姿であり、今の自分にとって必要な要素が詰まっていると感じ、通うことにしました。

実際どうだったか?

 毎回2時間✕15回の講座で、錚々たる講師(杉山恒太郎さん、古川裕也さん、鹿毛康司さん、さとなおさん、高崎卓馬さん・・・国内でクリエイティブディレクションを学ぶ上で、これ以上の講師陣はいないと思います)からレクチャーを受けるのですが、それぞれのクリエイティブディレクションの定義があり、なかなかそれを一言で表すことは簡単ではありません。

 ただ、自分自身が勉強になったことをあげると3つほどあります。1つ目は、クリエイティブディレクションとは「世の中」や「人間」をどう掴み、理解をするかといったことが仕事の始まりであるということ。同じ宣伝会議マーケティング実践講座にも通いましたが、クリエイティブディレクション講座においては、フレームワークやHowの話よりも、世の中・社会の文脈をどう読み取るか?生活者の本音をどう掴むか?というインサイトワークの話が中心だったように思います。それらを各クリエイティブディレクターの実際の仕事や最先端のクリエイティブをケースに紐解いていくような進行がほとんどでした。

  • 世の中・社会の課題をどうやって見つけるのか?
  • どうやってコンセプトを見出していったのか?
  • なぜこういうアウトプットになったのか?
  • なぜこのコミュニケーション方法を採択したのか?

 ミッションやWhyをどう創るか、そしてそれらをどうコミュニケーションの力で伝えるかといった話からは、デジタルマーケティングのプロモーション部分ばかりをやっていた自分にとっては、上流工程をつくる上での大きな学びを得られたと思います。

クリエイティブディレクターはすべての仕事の品質にコミットする

 2つ目は、クリエイティブディレクターは、すべての仕事の品質にコミットする存在であるということ。古川裕也さんの講義では、クリエイティブディレクターは究極の「概念係」であるというお話と並行して、「アウトプットのクオリティ管理」が大きな仕事とおっしゃっていましたが、概念を体現するためのディティールへの執着も、おしなべて多くの講師が言っていたことです。

 ある種、概念係とは真反対の話のような気もしますが、上流の仕事だけではなく、下流の仕事を理解し、時に自らが手を動かし、カタチづくっていくこと。自分自身にも経験があることですが、自ら手を動かした時、プロトタイプで示した時の説得力やチームメイトから共感は、プロジェクトを進める上での強い推進力となりますし、名だたるクリエイティブディレクターが実践されているように、誰にとっても大きな武器になり得ると確信しました。

クリエイティブディレクターは究極の実験者であると思う

 3つ目に、クリエイティブディレクターとはどこまでいっても掴みどころのない仕事だと感じています。課題解決のために、あらゆる手段を考え抜き、手を施す仕事を全てのクリエイティブディレクターがやっている。それこそ、アプリを自分でつくっちゃったり、音楽自分でつくちゃったり、ナレーション自分でやっちゃったり。そんな講師ばっかりです。自らが最も実験的であるし、その実験の数が、クリエイティブディレクターという肩書を成り立たせているんだと思っています。

 組織においては、一般的に職能での話になりやすいと思うのですが、世の中や社会を向き、事に向かって仕事をすればするほど、おそらく職能なんてものを軽々と超えるような仕事をしていかなくてはならないんだろうと思っていますし、自分が描くあるべきマーケターの姿にもシンクロして、考えていたことが確信に変わったような感じです。

 

 最後に、自分にとって大切な言葉たちに出会うことが出来ましたのでそのいくつかをご紹介したいと思います。

 

 HAKUHODO THE DAY佐藤夏生さんの言葉がとても心に残っています。

  "クリエイターは一生辛い。楽したいならやらないほうがいい。辛い方が健康、辛くなかったらヤバイと思ったほうが良い。人と違うアイデアを生むんだから辛い。"

 

 またエステー鹿毛さんはこうおっしゃっています。

   "世に問う、ということをクリエイターは徹底的に考えるべき。発信した先には、その内容に触れて、悲しむ人もいる 。自分が辞めることも考えなければならない、という覚悟や準備、精神性はあるか?"

 

 最後にクロスロード早乙女さんのお言葉。

 ”クリエイティブディレクターの仕事は人間を知ること。人を知らない変人が、クリエイティブを間違えると世の中を誤った方向に進めてしまう。人間として正しいものさしを持っていることが非常に重要”

 

 これらの言葉から、この講座が広告やマーケティングに閉じた話ではないということが容易に想像できると思います。クリエイティブディレクションの力で、どうやって社会や世の中の共感を得ていくのか?そういった生きた話が聞けるし、自分の悩みも相談できる師匠がいるようなそんな全15回の講座でした。

 僕自身はこのクリエイティブディレクション講座で学んだことを今の事業・サービスで存分に実践ができる状況ですので、先人達を追いかけるように挑戦をしていきたいと思います。